DeepVocalで試してみたいことがあったので、やってみたレポートです。
まだまだ知識不足も多いかと思いますが、良ければ使えそうな所だけお役立てください。
・DeepVocalはCVVCと似た形式で原音設定する。(ここでは便宜上CVやVCと呼ぶ)
・口の開け方に差がある?と、母音アエに繋がる瞬間に違和感が出やすいと感じた。
・既存の手段に「全て連続音にする」があったが、初めて制作するのだし、設定量を少なくできないか。
・当音源のような理由でつまづいている音源でもDeepVocal音源化しやすくする。
・CVVCと同じまたはそれ以上の滑らかさ、かつ連続音より少ない労力で作る(連続音と同レベルの完成度は目指さない)。
やってみた。早速ベタ打ちで比較。
▲これが、
▲こうなる。最後の「かーけー」がちょっと変わった?……うーん、好み次第かも。
・録音リストは連続音を使う。専用リストを作ればもう少し効率化できるかもしれない。
・気になる所は部分的に5子音にする(ら行は行etc. )。
・2019年9月現在では発音辞書を
ka,k,a
ki,ky,i
ku,k,u
ke,k,e
ko,ko
と書くことが多い。これを、
ka,k2,a
ki,ky,i
ku,k,u
ke,k2,e
ko,ko
と書く。(今回、子音yとwはaとoを2にしたけど個人差ありそう?)
・kは「母音→く(u)」から切り出し、口が小さくなるCVクコに使う。
・k2は「母音→か(a)」から切り出し、口が大きくなるCVカケに使う。
・siのようなイ段は前者を使う。
・他のCV-VCも同様。
・5子音を使う場合は
ア:子音2
イ:別表記か子音5
ウ:子音
エ:子音3
オ:子音4
で統一する。
・CVはVCと揃えて切り出す。例えば
ka:か→[か]
ki:き→[き](si:す→[すぃ])
ku:く→[く]
ke:か→[け]
ko:く→[こ]
5子音を使う場合は同じ発音から切り出す。へ→[へ]とか。(なので厳密にはUTAUと同じ連続音じゃないと思われ。労力的に可能なら6×5=30CV切り出してもいいけど今回は除外)
・母音は[a,a2,a]と書く。
・母音に[a]を登録し、子音に[a2]を登録する。
・母音は[-a][a][a_a2][i_a2]などを登録する。(エディターでタイミングを見ると変化ないように見えるけど、ぶつ切り感は軽減したように聞こえる。気のせいの可能性もあり)
・基本的には以上の規則通り、ただし原音の状態によっては例外(別の音で代用したところ)がある。
労力に関しては、子音の数が1行につき5→3に減ったところが多かった。
ただ4以上使っている所もあるので、一概には言えない様子。
滑らかさに関しては、そもそもCVVCでも連続音に勝るとも劣らない音源がたくさんあるし、個人差だと思う。
でも自音源とは相性良かった。
それに自音源の問題をなんとかするっていう当初の悩みは解決したので、個人的には満足。